FX・投資と債務整理

FXや投資というものは、一定の金銭的リスクを伴います。投資家が投資市場の変化に対応できなかった場合、多額の損失を被ることも考えられます。

損失を補填するために借金をして投資し、それでも損失が出たら再び借金をして取り返そうとするという負のループによって借金が増えてしまうこともあるでしょう。

このような場合、生活を建て直すために債務整理が考えられます。この記事ではFX・投資と債務整理との関係性についてお話していきます。

FX・投資と債務整理の関係

債務整理には①任意整理②自己破産③個人再生という3つの方法があり、それぞれに特徴が存在しています。このうち、FXや投資によって借金を作ってしまった場合に影響が出てしまう債務整理手続きは②の自己破産です。

自己破産手続きは裁判所に申立てをして借金をチャラにする手続きです。手続きがうまくいけば借金をチャラにできるという大きな効果があるため、借金をするに至った原因が重要視されます。

借金をしてしまった原因がFXや投資の場合、免責不許可事由という借金をチャラにできない事由に該当する可能性があるため、自己破産手続きを進めるのは難しい可能性があります。

ただし、必ずしも自己破産手続きが出来ないかというとそういう訳ではなく、諸々の事情を総合的に判断することになりますので、一度司法書士などの専門家にご相談ください。

FX・投資が原因の場合に適している債務整理

FXや投資によって借金を作ってしまった場合に、適している債務整理手続きとしては①任意整理と③個人再生が考えられます。

まず任意整理について、他の債務整理手続きと違い、裁判所を通さず司法書士などの法律専門家が各債権者に交渉をしていきます。裁判所に申立てをする訳ではないため、FXや投資が原因であっても関係なく手続きを進めることができます。

次に個人再生については、自己破産と同様に裁判所に申立てをする手続きです。ただし自己破産と異なる点として、借金をするに至った原因が一切問われません。

つまり借金の原因がFXや投資であっても全く問題なく手続きを進めることが可能です。ただし、自己破産が借金の全てをチャラにできるのに対し、個人再生は借金の総額を5分の1から10分の1に減額し、残った金額を3年間で返済していく手続きとなります。

自己破産のように全ての借金をチャラにすることはできませんが、借金をするに至った理由を一切問われることなく借金を大幅に減額することが可能な手続きですので、個人再生をする価値は大いにあると言えるでしょう。

まとめ

この記事では、FXや投資によって借金を作ってしまった場合に債務整理手続きに与える影響を見てきました。FXや投資によって出来た借金を債務整理して減額するなんて出来るのだろうかと思っていた方もいらっしゃるかもしれません。

確かに、一部の債務整理手続きを採ることは難しくなるかもしれませんが、他の方法を採ることで十分に対応可能です。またFXや投資の程度によっては、そもそも大きな問題にならないことも考えられます。

まずはお一人で悩まず、私ども司法書士にご相談ください。ご相談者様のお悩みを軽減できるよう最善の選択肢をご提案いたします。まずは一度無料相談にお越しくださいませ。

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