この記事では今すぐに自己破産をした方が良いケースを、他の債務整理手続きと比較しつつ紹介していきます。
自己破産を選択する前提条件として、支払不能(=返済不可能)であるという条件が必要です。当然ですが、どんな状況でも借金をチャラにできるわけではありません。収入に対して返済額が大きく自力で返済していくことが不可能である必要があります。
またマイホーム等を持っていないことも大きな条件となるでしょう。自己破産手続きをすると持っている不動産や(場合によりますが)車などの高価なものはお金に換えられて債権者に弁済されます。
他にも免責不許可事由が存在しないなどの条件はありますが、以上の条件をもとに見ていきます。
このページの目次
ケース1 収入が安定していない
収入が安定せず、毎月決まった額を返済していくことが難しい方は自己破産手続きを選択しましょう。自己破産以外の債務整理手続きである任意整理や個人再生は毎月の返済が必要です。安定した収入がないと任意整理や個人再生という手段は採りづらくなります。
特に近年はコロナウイルスの影響で収入が不安定になっている方も大勢いらっしゃるかと思います。様々な要因はあると思いますが、収入が安定していない方は自己破産を採るべきです。
ケース2 返済がすでに滞納しており返済をするために借り入れをしている
返済が既に遅れている方や返済をするために他から借り入れをしてしまっている、いわゆる自転車操業になっている方、又はその両方の状況に陥ってしまっている方はすぐに自己破産を選択しましょう。既に返済が遅れている場合はそもそもの家計収支を見直す必要があります。
収支を見て返済が不可能であるならば自己破産を検討しましょう。自転車操業になっていて返済のために借金をしている場合、後から自己破産を申し立てる際のマイナス要素になってしまう場合があります。
最悪の場合、自己破産を申し立てても借金をチャラにしてくれないことも考えられますので、すぐにでも自己破産手続きを検討しましょう。
ケース3 すでに消費者金融から訴えられている
既に債権者から訴えられている場合も自己破産をした方が良いケースです。というのも訴えられている消費者金融に対し、任意整理をしようと思っても分割払いにしてもらう交渉が非常に難しいからです。こういった場合にはすぐに司法書士などの専門家にご相談ください。
まとめ
自己破産手続きは今ある借金をチャラにできるという非常に強力な効果を持っています。そのためブラックリストに載るなどのデメリットも確実に存在します。しかしケース1~3に該当する場合はデメリットを考慮しても自己破産手続きを検討すべきです。
確かにブラックリストに載るとクレジットカードを使用できなくなったりするデメリットはありますが、それよりも生活を立て直すことが最優先です。
自己破産のデメリットに関しては別の記事でも解説していますし、さらに詳しく聞きたい方は弊所にお問い合わせ頂ければお答えいたします。
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